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君に許された永遠【キミトワ】

『Make Today Better』を合言葉に頑張っていく日記です!

『将gun』に行ってきた ~ホットドックと思春期の謎~

この店に来るのに、4年掛かった。

北助松駅の近くにある、一軒のお店。持ち帰り用の小さな窓から立ち上るいい匂いは、学校帰りの疲れた体にしてみれば犯罪的だ。

けど、他の生徒が見ている手前、入るには勇気がいる。その店で食べたことがあるという人の話を聞いたこともないことも合わせて、ずるずると指をくわえている内に、その店は自分に関わりのない、景色の一部となっていったーー

 

今日はあそこにいってみようかな。日曜日の午後、突然そう思った。その日は丁度、遠めの古着屋まで出かけてたので、距離的にはいつもより近かったのである。

でもなー、もう結構いい時間だしなー。悩むのもそこそこ、思い立ったが吉日の精神で行ってみることにした。

ロードバイクでもなんでもない、ママチャリでだけどね! うーむ、ペダルと僕の膝と、壊れるのはどっちが早いだろう。

短くはない距離をこぎこぎしていると、雨まで降り出した。雨男の名は伊達じゃないぜ! と言いたい所だけど、本当の雨男なら自分の体質を考えて傘を常備してるはずだから、せいぜい濡れ男止まりだな。とびしょになりながら考えました、まる。

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”雨は、都会の光を映えさせる”

道順は、浜寺公園沿いの道を真っ直ぐいけばいいから簡単だ。途中にある『なか卯』に入ったことがあるけど、チェーン店だからか、旅先のお店という感じはしなかった。

それに比べて、今回はあまり入ったことのない、個人経営のお店なので、怖さ半分、わくわく半分といった心持ちで向かっていた。

ーー果たして、僕はその店に辿りついた。

f:id:NitroPot:20170205212945j:plain『将gun』

ついに来てしまったー!(; ・`д・´) 暗さを増した空に明るい光で自己主張する姿は、いつもとは違った雰囲気だった。

僕の前で、四人の男の人達がドアをくぐっていった。意を決してそれに続くと、暖色の光に出迎えられた。店内には、さっきの男の人たちと数人の小学生だけで、同い年の人はどこにも見当たらない(´ρ`)。 

カウンター席でかちこちになりつつも、とりあえず注文する。スマホを触る気にもなれず、手持ち無沙汰で店内を見回した。

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それにしても、中々おしゃれなお店だね。こんなカラフルなお箸、初めて見たよ

……オイ……ソコノショウネン……

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後ろにも色々かざりつけがあって、見ていて飽きない! そこはかとないヴィレッジヴァンガード感! びっくりドンキーの内装とかと通ずるものがあるよね!

オーイ……

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うおお! 右上に見えるのはもしかしなくても『だがしかし』のほたるさん!?  店主さんいい趣味してるねえ通りで

「おい。そこの君のことや」( ̄□ ̄#)

ひゃいっ!? (;゚⊿゚)

見れば、2つ横に座っていた、帽子を被った男の人が僕に話しかけてきていた。

君、××校の生徒さん?

しかも出身がバレバレだ!?  まあ予想はつきやすいほうか……

「そうなんですよ、この店前々から来たいとは思ってたんですが中々来れなくて……それで今日、自転車で△△の方から来たんです(;゚∇゚)

予想外の展開にも関わらず、意外に饒舌な僕。なんだろうこの、動物としての生き残るための本能がフル動員されてる感じ。

僕の出発地がそこそこ遠い場所にあったこともあって、四人の男の人達は「根性あるやん」と褒めてくれた。おお、なんだか悪くない流れだ。いまならイケる!

「あのー、この店の写真とかブログに上げて大丈夫ですかね?」

そう、この言葉が中々言えずにいたのだ。

すると、彼らはそれに興味を示してくれたので、僕は初めて『初対面の人に自分のブログを教える』という経験をすることになった。

読者が増えたー、なんて思っていると、黒ジャンパーを着た人が「これってログインせんと見れないの?」と聞いてきた。

そんなことは……と思って画面を覗くと、なんと黒ジャンさんは『読者になる』ボタンを押そうとしてくれていたのだ。ありがたや( ̄▽ ̄)

そうこうしてる内に、料理が出てきた。

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ホットドッグにチュロスハッシュドポテト! 合計400円という割に見た目のボリュームが中々だ。どれも出来たての熱々で、チュロスはコンビニで売っているのとは違って、外はサクサク、中はもっちりという広告文句を具現化したような出来ばえだった。

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このチュロスの魅力の源を追究してみたら、小学校の給食にでた揚げパンに行き着いた。表面にまぶされた砂糖、きつね焼き色と香ばしい匂いは、メニュー予定表を見て待ち焦がれた童心を心の底から引っ張り出してくる。包装紙もおしゃれっすね。 

 

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そして看板メニュー(だと僕は思うぜ!)のホットドッグ! 待って食べかけの写真載せてんじゃねえってツッコまないで! 空腹とソーセージとケチャップが科学反応したらフライングするのも致し方ないことだと主張するぜニトロは!

閑話休題

上に乗っかっているパリパリとした奴がいいね。ポテトだろうか、風味に幅が出て食感も面白いことになっている。これは初めて見た。ソースもよく合ってて、ここから更になにか足せと言われても困るくらい、キレイにまとまっている。要は凄く美味しい。

ハッシュドポテトの濃い目の味付けも好きだなーと食べている最中、「食べてる所ブログに載せたら?」と写真を撮ってもらった。

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↑とりあえずピースをする現代人の鑑

これが大人4人に囲まれたコミュ障の写真だとはにわかには信じがたいな……(´・ω・`)

少しは成長してるってことなのかしらん。喜ばしいことダ(´∀`)

彼らと話をしていると、色々なことが分かった。帽子の人は自転車屋さんを経営してることや、店主さんと男の人達は先輩後輩の関係であることーーそういった個人的な話を聞く機会が僕にはあまりないため、面白かった。

そして嬉しかったのが、行動力を評価してくれたところだ。いやあ、わざわざクマのぬいぐるみ抱えてNHKまで行ったかいがあったね!

でも一つ、帽子の人に忠告されたのが、「急ぎすぎるなよ」ということだった。

これには、ぎくっ∑(; ̄□ ̄ となった。 確かに、最近色々なことに手を出しすぎではあるかも。初めて投稿した実況動画(詳しくは別の記事で)にコメントが2つもついたという奇跡にも関わらず、まだPart2を投稿できてないし……しかも、このブログでさえ3日坊主どころか2日で終わりそうな危機があったし……。

ノーリスクだからこそ出来る行動ではあるなあ、とは思っちゃいますね、うん。

偶然出会って人にここまで見透かされるとは……そんな僕の考えを知ってか知らずか、黒ジャンの人は言ってくれた。

俺らが出会ったのは偶然かも知れんけどな、そういうのは全部、宇宙単位で決められたターニングポイントなんや。……君の人生、変わっちゃったね!( ̄▽ ̄) もう友達やな。握手……いや待て、左の握手は決闘のサインやから右でな……よし。オッケー、君がいじめられるようなことがあっても、俺が助けたるわ。友達やからな」

く、黒ジャンさぁぁん!。゜゜(´□`。)°゜。

彼らは本当にいい人たちだった。僕の隣に座っていた、ネイビー色のパーカーを着た人も「おっちゃん(店長さんのこと)も、君がわざわざ来てくれて嬉しいやろうしさーーまた今度来た時、前々から来たかったんですって伝えれば、喜ぶと思うよ」と助言してくれた。近々そうしたいと思うし、この人達ともまた会えたらいいな、とも感じた。

 

……ところで。帰り際、黒ジャンの人は、メモに僕の絵を描いてくれた。

 

これだ。

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www.youtube.com

(とりあえずこの曲紹介しとくか……) o。。(´_`。) イヤウマインダケドネ

 

彼らが去ってしまったあと、おっちゃん(と呼ぶ許可をもらった)はこう話した。

「『商』っていう字はね、『飽きない』っていう意味でもあるんですよ。すぐに離れていかない、常連さんを作るために、色々飾ったりしてるんです」

 

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ダイソーで400円したという油飾り。店内には他にも、ムービングボール(青とオレンジの玉を片方に寄せるやつ)やケ□ロ軍曹の器など、面白いものが沢山あった。

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このほたるさんの絵は、なんとおっちゃん自ら描いたものらしい。しゅごい。

「……この店のホットドッグは、誰もが想像するホットドッグを目指してるんですよ。その言葉を聞いた時に、頭に思い浮かびはするけど、実在はしないもの……そういうものを作ろうとしてるんです」

黒ジャンさんが、この店を『思春期の謎』と表現していたことを思い出した。ここで感じた、懐かしい、ノスタルジックな感覚。小さい頃にデーパトに連れて行かれた記憶や、祭りが終わった後に感じる寂寥感にも似たその感覚は、そこに通じているのかもしれないな、と思いました。

 

それでは、僕が『彼ら』に宛てた絵とともにこの記事を終わりたいと思います。

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左上から、帽子の人黒ジャンさんネイビーパーカーの人、ニット帽の人、おっちゃんです! でっかく描かれてるのは「なんかオーラねえな」と言われて描いた結果クレ◯ンしんちゃんのみさえみたくなってしまった黒ジャンさんです! お店に貼ってもらったので、機会があれば見ることがあるかもしれませんね!

 

 

 

では、あの日の出会いに敬意を込めて……

 

 

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ありがとうございました!